寒い季節、快適な室内環境を保つために欠かせない床暖房ですが、「床が暖まらない」「一部だけ冷たい」「リモコンにエラー表示が出ている」など、思わぬ不具合が起こることもあります。

弊社では床暖房の施工だけでなく、システムの不具合診断・修理などのアフターフォローも行っております。

原因の特定から修理対応までを丁寧に行い、お客様の快適な住環境を早急に回復いたします。

「このまま使って大丈夫?」「修理が必要かわからない」といった場合もお気軽にご相談ください。

床暖房不具合の主な原因/内容・症状

温水床暖房は快適な暖房方式ですが、その構造上トラブルが発生すると原因特定が難しいことがあります。

熱源機・循環ポンプ・配管・センサー・リモコンなど、多くの要素が関係しているため、不具合の箇所や症状によって対応も大きく異なります。

以下に温水床暖房でよく見られる主な故障原因とその内容・症状についてまとめました。

熱源機(ボイラー・給湯器)側のトラブル

原因 内容・症状
熱源機の故障 経年劣化や部品損耗により温水が作られない
給湯器の水漏れ パッキンや接続部の劣化による漏水
燃焼不良・エラー表示 ガス供給不良や電装トラブルによる不着火
ポンプの故障 温水を循環させるポンプが作動しない

床下配管・パネル側の問題

原因 内容・症状
配管の詰まり・スラッジ堆積 汚れにより熱が伝わらず一部が冷たくなる
配管の破損・漏水 圧力低下・水漏れ・フローエラーの原因に
エア噛み(空気混入) 循環不良・ボコボコ音・暖まりムラが発生
断熱材の劣化 熱が逃げてしまい暖房効果が落ちる

制御装置・センサーの故障

原因 内容・症状
温度センサーの故障 室温・床音検知が不正確で誤作動を起こす
リモコンの故障 表示されない・操作できないなどの異常
制御基盤の異常 設定どおりに作動しない・勝手に停止する

外部要因・環境要因

原因 内容・症状
経年劣化(熱源機) 10年以上使用で部品の寿命や性能低下が進む
凍結トラブル 寒冷地で配管が凍り破損・停止の原因に
停電・落雷 一時的な電装系異常やエラー発生につながる

施工不良・設計ミス

原因 内容・症状
配管施工ミス 配管の曲がり・長さ不足で熱が届かない
熱源機の容量不足 部屋の広さに対し出力が足りず暖まりが弱い

床暖房不具合時のセルフチェック

床暖房がうまく作動しないときは、以下の項目を一度ご確認ください。
簡単な確認や操作で改善する場合もあります。

チェック項目 確認・操作内容 改善の可能性
電源が入っているか? リモコンや本体の電源スイッチを確認。表示が出ているか確認する。 ◯(電源切れが原因の場合)
タイマー設定になっていないか? タイマーがOFF時間になっていないか、現在時刻とのズレがないかを確認。 ◯(タイマー設定ミスの場合)
エラーコードが出ているか? リモコンや熱源機に表示されているエラー番号を取扱説明書で確認。 △(一部の軽微なエラーは自己対応可能)
他のガス機器は使えるか? 給湯器やコンロなど、他のガス機器が正常に使えるか確認。 △(ガス供給の問題であれば改善の余地あり)
ブレーカーが落ちていないか? 分電盤で床暖房用のブレーカーがOFFになっていないか確認。 ◯(電源遮断が原因の場合)
水不足になっていないか? リモコンに「水不足」「水位低下」などの表示が出ていないか確認。
エア抜き・給水操作が必要な場合も。
△(自力で改善できるケースもあり)
床が温まるまで待ったか? 運転開始から30分ほど経過してから暖まり具合を判断する。 ◯(温まりに時間がかかる機種の場合)

修理が必要な主なケース

床暖房に異常がある場合でも、上記のようにすべてがすぐに修理を必要とするものとは限りません。

しかし、以下のようなケースに該当する場合は、機器や配管に明確なトラブルが発生している可能性が高く、早急な点検・修理が必要です。

放置すると症状が悪化し、修理費用や復旧期間が大きくなるリスクもあるため、早めの対応をおすすめします。

不具合内容 修理内容 費用目安(税込)
熱源機が作動しない 部品交換 20,000円〜100,000円 ※1
床の一部が冷たい 配管洗浄・エア抜き作業 15,000円〜30,000円
温水が循環しない 循環ポンプ交換 25,000円〜40,000円 ※1
リモコンが反応しない リモコン交換 10,000円〜30,000円 ※2
水漏れがある 配管修理・接続部の再施工 10,000円〜30,000円

※1 熱源機本体や循環ポンプなどの部品交換は各メーカー(ノーリツ、リンナイ、東京ガス、長府製作所、三菱電機など)修理となりますので、その際は弊社にて各メーカーへ修理手配を行います

※2 リモコンの型式によっては廃番などの理由で弊社指定の別リモコンを交換させていただく場合がございます

床暖房修理に関するよくある質問

床暖房修理に関して皆様から多く寄せられる質問とその回答をご紹介します。

修理と同時に床暖房の点検もお願いできますか?

はい、可能です。不具合の原因調査に加え、ご希望であれば他の系統(ゾーン)の点検や部品の劣化状況も一緒にチェックできます。シーズン前の予防点検としてもおすすめです。

床暖房の寿命は何年くらいですか?

一般的に温水床暖房の配管は20~30年(弊社使用のポリブテン管は30〜50年、架橋ポリエチレン管は40〜60年)、熱源機やポンプなどの機器は10~15年程度が目安とされています。使用環境やメンテナンス状況によっても差があります。

床暖房の水は定期的に補充が必要ですか?

基本的に開放式システムの場合は水の蒸発や配管の微細な漏れがあるため、年に1回程度の補水を推奨しています(給水管が接続されている場合は不要)。ただし、密閉式システムに関しては水が蒸発・漏れにくいため、補水の必要はほとんどありません。

他社で施工した床暖房でも修理してもらえますか?

はい、他社施工のシステムにも対応しております。機種・メーカーによっては部品供給が終了している場合もありますが、代替品や対応策を含めてご案内可能です。

修理までにどのくらい時間がかかりますか?

現地調査のうえ、軽微な不具合であればその場で修理が可能です。部品の取り寄せが必要な場合は数日~1週間程度かかることもあります。

暖房だけでなく給湯もおかしいのですが、同じ原因でしょうか?

床暖房と給湯を兼ねるタイプ(温水暖房付き給湯器など)の場合、熱源機自体に不具合があると両方に影響します。熱源機の点検が必要な可能性が高いです。

古い熱源機なので修理より交換のほうがいいですか?

使用年数が10年を超えている場合は、基盤交換など修理費用が高額になったり、メーカーからの部品供給が終了していたりするケースがあります。修理と交換の費用・耐用年数を比較してご提案いたします。

温水床暖房修理完了までの流れ

お問い合わせ
まずは弊社へお問い合わせフォームまたは電話にてご連絡ください。
ヒアリング
折り返し担当者よりご連絡させていただき、現状の確認やお客様のご要望などをお伺いいたします。
※床暖房の仕様によっては現地確認の上で追加料金をいただいたり修理をお受けできなかったりする場合がございます(修理をお受けできなかった際も別途出張料は発生いたします)
修理日時の相談・決定
正式にご依頼をいただき次第、修理日程を調整・決定させていただきます。
温水床暖房修理
お客様のご要望に合わせて温水床暖房修理を実施いたします。
※お支払い方法は現金・お振込・クレジットカードにて承っております